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不整脈
心房細動とは?
通常は規則正しく動いている心臓のリズムが乱れている状態を不整脈と言います。
そのなかで最近頻度が増えているのが、「心房細動」です。心房が細かく震え、けいれんを起こしているような状態で、脈拍がバラバラな状態で、時に急に速くなったり、逆に遅くなったりするため、動悸や胸の不快感を覚えることがあります。
心房細動の合併症は?
心房に血液のよどみができるため、血栓(血の塊)ができやすくなります。3日も心房細動が続くと血栓ができるといわれています。その血栓が心臓の血流とともに流れていくと、多くは脳の血管に流れていき、脳塞栓(脳の血管が詰まり、脳梗塞になること)を引き起こす危険性があります。
心房細動の治療は?
(1)抗不整脈薬やカテーテルアブレーションによって心房細動そのものを改善する治療
(2)脳梗塞を予防するための抗凝固療法が必要です。抗凝固薬にはワルファリンとDOAC(リクシアナ・イグザレルト、エリキュースなど)が使用されています。
ワルファリンは納豆・青汁などに多く含まれるビタミンKの影響で作用が不安定なため、定期的な採血(PT-INR測定)の結果により、その都度用量調節の必要があります。(※出典:一般社団法人 日本血栓止血学会 プロトロンビン時間)
一方、DOACは食事の影響がないため、用量調整のための定期的な採血は不要です。